あまり美味しそうでない料理写真もクオリティを上げられます
今まで色々とフォトショップのテクニックであったりレタッチのテクニックをご紹介してきました。今回は実践編としてあまり美味しそうに見えない写真をいかに美味しそうにしていくか、実際に補正をしながらご紹介をしていきます。
素人くさいあまり美味しそうじゃない写真でもある一定のラインまではレタッチでクオリティを上げられるので、ぜひ参考にしてみてください。
レタッチで使っているテクニックはこちらのカテゴリでまとめています。
機能の詳細でわからないことがあればこちらもご覧ください。
レタッチ時短術カテゴリ
熱々料理レタッチの手順はこちら
- 下準備〜ゴミ取り・簡易色補正〜
- 形状が汚いものの調整・レイアウトの調整
- パーツごとの色補正〜フィニッシュ
1.下準備〜ゴミ取り・簡易色補正〜
![色補正前のステーキ画像
ここから補正していく](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ01.jpg)
今回はこのステーキ写真で実践、色も暗いし発色も悪くあまり美味しそうに見えないこの写真をレタッチで美味しそうにしていきます。
![本格的にレタッチする前になるべくゴミ取りをする](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ02.jpg)
まず最初はゴミ取り、レタッチの途中でも気づいたら直して行くのですが、なるべく最初に消しておいたほうが後々楽になることが多いため最初、もしくは気づいた段階でゴミ取りは行います。
![一発でうまく補正できない時はざっくり補正で保留](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ03.jpg)
続いてざっくりとした色補正を行います。
今回の写真は全体の色味を調整した程度ではきれいにならなさそうなため、後ほど細かに補正をかけるため一旦簡易的な色補正にとどめておきます。
2.形状が汚いものの調整・レイアウトの調整
![ステーキと付け合わせの隙間を調整](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ04.jpg)
![移動する時は影ごと移動すると自然に移動できる](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ05.jpg)
色補正を一旦ストップしたら、ここの空白が気になる空白を埋めていきます。ポテト・人参・ブロッコリーを移動する際に影も一緒に移動させると影をつけなおす必要もなく自然さもキープできます。
![パッチツールを使う時はスタンプツールで小分けにすると手早く削除できる](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ06.jpg)
移動後は移動元の付け合せを消去します。この際、パッチツールを使うと思いますが、まずスタンプツールで小分けにしてからパッチツールを使うことで効率的にきれいに消去することが可能になります。
![ワープ変形で先端の切れた場所を調整する](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ07.jpg)
また、端っこから移動したため人参の先が欠けてしまっているため変形ツールを用いて形状を調整します。
![](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ08.jpg)
こうなるとブロッコリーのもこもこした部分がないのが気になってきますので少々反則ですが他の写真からブロッコリーを移植します。移植後は影をつけなじませます。色味に関してはこの後各パーツ個別に調整するためその際補正します。
3.パーツごとの色補正〜フィニッシュ
![色補正と一緒に形状が気になれば直しておく](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ09.jpg)
続いて各色味を調整。
付け合わせは彩度とカラーバランスを調整、ソースは液面のみ明るくして美味しそうに、わさびは色が悪いのできれいな緑色にしつつ形状も汚いのでそちらも整えます。
![美味しそうなポイントをピンポイントで補正することでシズル感を強調](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ10-1.jpg)
そしてメインのステーキは色を明るくメリハリを付けシズル感を強めつつ、ステーキのポイントである断面のみ色を補正することで赤みの発色を良くして美味しそうにしていきます。
![皿の濃度をあげて食材とのメリハリをつける](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ11.jpg)
最後に全体の色味の調整で明るくなってしまった皿の色の濃度を上げることでメリハリをつけ、食材が目立つようにします。
![湯気を合成すると熱々感が強まりグッとクオリティアップ](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ12.jpg)
色を補正した後は湯気を合成することで熱々感が表現ができ写真のクオリティがぐっと上がります。
湯気の合成の一例はこちらから
![比較すると全然違う写真とわかると思います](https://cho-jitan.com/wp-content/uploads/2022/08/vol31サブ13.jpg)
後は気になるところがあれば適宜補正して完成。比べてみると無補正のものと比べるとだいぶクオリティがあがり美味しそうになったのがわかると思います。
レタッチにおけるポイント
- 全体的に補正してうまくいかない時はパーツごとに色補正
- 形状が悪いものは形状も整える
- 写真のパーツを移動してレイアウト変更も考慮に入れる
- 熱い食べ物は湯気を足すのが効果的
いかがでしたでしょうか?
あまり美味しそうじゃない写真が支給されたとしても諦めなければ、それなりのクオリティまでアップさせることが可能です。今後も様々なレタッチのテクニックや実践をご紹介していくので、ぜひ活用をしてみてください。
回数をこなしてノウハウを積めばどんどん早く、高い精度でレタッチができるようになりますのでどんどんチャレンジしてクオリティアップをしながら作業時間を短縮しましょう。
ぜひ活用してお家に早く帰りましょう!
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